HDD技術支援

  • HDDの故障率を下げて信頼性を高めるにはどうすればよいですか?

    当社が提唱するHDDの正しい使い方は、信頼性の高いHDDを採用し、HDDにとって正しい環境・取扱方法で使用し、個別不良のないHDDを使用することです。
    HDDの主な障害原因も、製品の品質に起因するものと、使用環境等に起因するものに大別されます。ソルナックの “Non-Stop HDD” は主に製品の品質に起因して将来障害を発生する可能性のあるHDDを当社独自のスクリーニング試験によって排除するものですが、HDDの障害発生の主原因が使用環境等にある場合には、その改善まで踏み込んだ対策を当社ではご提案させて頂いております。

  • 使用環境等に起因する障害原因にはどのようなものがありますか?

    振動・衝撃による機械的な障害、静電気による電気的な障害、ガスの混入による化学的な障害、厳しい温度環境による物性的な障害などがあります。

  • HDDはどれくらい振動・衝撃に弱いのですか?

    HDDは非常に精密な機器です。一例を挙げると、記録メディアにデータを読み書きする磁気ヘッドは、垂直方向においては、約2nm(2.5inchの場合)の高さで記録メディア上を浮上しています。これは、磁気ヘッドスライダ(2.5inchの場合、約1mm弱)をジャンボジェット機に見立てると、地上0.2mm以下の高度で飛行していることになります。また磁気ヘッドは、水平方向においては、記録領域であるトラック上を、誤差約8nmで追従しています。これは、ヘッドアーム(2.5inchの場合、約3cm強)を東京スカイツリーに見立てると、その先端を約0.15mm程度(2.5inchの場合)の誤差で制御していることになります。
    このように精密な機器であるHDDは、人間の身体では感じることのできない振動・衝撃によっても、ハイフライライト現象(磁気ヘッドが記録メディアから離れてWrite信号が低下)、オフトラックライト現象(磁気ヘッドがトラックのセンターから外れてWrite信号が低下)、サイドイレース現象(磁気ヘッドがトラックのセンターから外れて隣りのトラックのデータを上書きし消去)などによってエラーが発生します。また、音や複数台のHDDによる共振、ファンやパネル開閉等、たとえ微弱な振動であっても、共振周波数が合致することで物理的な障害をもたらすことになります。

  • RAIDを組んでいれば、HDDの信頼性を気にする必要はないのでは?

    組込用途でRAID 1 を組んでご使用されるお客様より、片方のHDDでエラーの発生が頻発したり、2台のHDDがほぼ同時に認識できなくなった等の理由で、当社にご相談いただくことが少なくありません。RAID環境特有の障害原因として、ご使用されているHDDの特性によるもの、HDD以外のハードウェア(RAIDコントローラ等)の特性によるもの、ソフトウェアの仕様によるもの、使用環境によるもの等があります。また、複数のHDDを近接した状態で装着すると、互いに発生する振動をキャッチボール、つまり「共振周波数に起因した振動」の影響を発現しやすくなり、障害にいたります。RAIDシステム構築時には、HDDの装着状態に十分な配慮が必要であり、故障時に直ちに交換することが難しい環境で24時間365日、HDDを使用する場合において、必ずしもRAIDを組んでいるだけで安心と言えるわけではありません。

  • HDDのデータ復旧をお願いしたいのですが、復旧できない場合でも費用は発生しますか?

    データ復旧をご依頼いただいた場合、当社ではまず初期診断によって対象HDDの状態を調査し、復旧費用のお見積をさせていただきます。この段階では原則として費用を頂戴しておりません。また、調査の結果、データ復旧が可能と判断した場合でも、実際に復旧できなかった場合には、原則として費用をいただきません。尚、調査・復旧に特別な作業が必要となり、復旧可否・復旧率に係らず費用をいただく可能性がある場合には、予めその旨お伝えし、事前にご了解をいただいた上で調査・復旧を進めますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

  • SSDのデータ復旧もお願いできますか?

    SSDのデータ復旧も承っておりますが、復旧が可能かどうかは、個々の障害事例によって異なりますので、具体的にお問い合わせ下さい。尚、HDDのデータ復旧と異なり、SSDでは、データ復旧の可否を判断するために、記憶素子をプリント基板から安全に取り外す作業が必要となりますので、データ復旧の可否に係らず、原則として調査費用を頂戴しております。そのうえで、データ復旧が可能と判断した場合、データ復旧率に応じた費用が発生いたします。

  • HDD・SSD以外のメディアのデータ復旧もお願いできますか?

    CF(コンパクトフラッシュ)のデータ復旧・障害解析の実績がございます。ただし、障害事例によって対応可能かどうかは異なりますので、具体的にお問い合わせ下さい。

HDDソリューション製品

  • どのメーカーのHDDを取り扱っていますか?どのメーカーの製品の信頼性が高いのですか?

    全てのメーカーのHDDの取り扱いが可能です。また、HDDはメーカーではなく機種によって特性が異なり、同じメーカーの同一シリーズの製品でも容量が異なることによって品質が変わることも少なくありません。3年間の連続使用を前提としてHDDの全数試験を行っている当社の特性試験では、エンタープライズ向け製品と製品品質は必ずしも一致するものではなく、合格率が高いとは一概にいえません。(参考:「Enterprise Drives: Fact or Fiction?」(Backblaze Blog)
    各メーカーとも、HDDの大容量化・高速化・低消費電力化を進めていますが、こうした動きは少なからず信頼性とトレードオフの関係にあります。ソルナックでは、24時間365日使用される環境で安定的にご使用頂けるHDDを選定・スクリーニングしています。

  • 提供されるHDDはソルナックの指定モデルですか?

    お客様ご指定のHDDでのご提供も可能です。ただし、当社スクリーニング試験における不合格率の高いモデルをご指定の場合は、ご提供価格が非常に高くなりますので、当社推奨モデルからお客様ご要求仕様に応じたHDDを選定し、スクリーニング試験による合格品のみをご提供することをお勧めしております。
    また、お客様にてご購入されたHDDに対してスクリーニングサービスのみをご提供する「HDDロット評価サービス」も行っております。ただし、HDDロット評価サービスの場合は、スクリーニング検査による合格、不合格、エラー品の判定のみを行いますので、不合格、エラーとなるHDDのリスクはお客様が負われることになります。(Non-stop HDDをご購入いただく場合は合格品のみご提供いたします。)また、不具合が発生した場合の不具合解析も有償となり、Non-Stop HDDとはサービス条件が一部異なります。

  • PATA のモデルも取り扱っていますか?

    PATA製品は各メーカーとも販売終了となっていますが、メンテナンス部材等で引き続きPATAインターフェースでHDDをご使用になる必要がある場合には、ソルナックのPATA-SATA変換ドライブ “SOPSS-D”をご検討下さい。

  • HDDは何台から注文できますか?

    最少ご注文数量は、20台/ロット(同一モデル/同一注文/同時納入)にてお願いしております。ただし、評価サンプル等でご入用の場合は、20台未満でも承ります。

  • Non-Stop HDDの製品保証期間は?

    各製造メーカーの保証期間に準拠しておりますが、コンシューマ向けと異なり、通常3年または5年(モデルによって異なります)の保証期間を設けております。保証期間中にNon-Stop HDDに障害が発生した場合は、良品に交換するとともに、非分解解析を無償で実施し、障害原因についてご報告いたします。

  • MTBF 3000万時間とはどういう意味ですか?

    MTBFとは平均故障間隔(Mean Time Between Failure)のことであり、MTBF 3000万時間とは、3000万台のHDDを一斉に1時間稼働すると1台故障が発生するという意味になります。MTBF 3000万時間という数値は当社Non-Stop HDDの出荷数に基づいて算出した2008年3月時の実績値です。一般的にMTBFのメーカ公開値は、デスクトップモデルで60万時間、エンタープライズモデルで100万時間程度と言われています。一方、当社高信頼性ハードディスク Non-Stop HDDの実績値は3000万時間、故障発生率は0.025%ですので劇的な低減が実現されています。

  • 他社のスクリーニングサービスとの違いは?

    他社のスクリーニングサービスは、主にエージングによる初期不良の排除を目的としたものです。エージングによる初期不良の排除で不良率を一定水準まで下げることは可能ですが、HDDは他の電子機器と異なり、初期故障期間経過後も不良率が大きく低下することはなく、バスタブ曲線といわれる典型的な故障率曲線を示さないと考えられるため、初期不良を排除するだけでは不良率を有意に下げることはできません。(参考:「Disk failures in the real world: What does an MTTF of 1,000,000 hours mean to you?」(Carnegie Mellon University)
    特に、故障時に直ちに交換することが難しい環境で24時間365日、安定的に使用できるHDDを選ぶには、S.M.A.R.T(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)のエラーや閾値に基づく排除では十分ではないと、当社では考えております。
    当社では独自に開発した特性試験を実施することで、エージングで判明する初期不良以外に、将来障害を発生する可能性のあるHDDも排除しております。その結果として、MTBF 3000万時間以上、障害発生率 0.025%以下という極めて低い障害発生率を実現しております。

  • QIPROSの製品保証は?

    保証期間、保証内容(オンサイト、パーツ交換など)は製品本体のメーカー標準保証が適用されます。また、お客様のニーズに合わせたサービス時間、オンサイト応答時間など保証内容をアップグレードし、保証期間を延長することも可能です。尚、トラブルコールにてHDD障害と診断された場合は、当社にて障害解析の上、報告書の提出と新品HDDと交換いたします。

  • QIPROSにはどのような製品ラインアップがありますか?

    日本hp製ビジネスPC、ワークステーションからお客様のご希望とされるモデル、仕様(OS、CPU、メモリー、HDD、DVDなど)を選択いただき、構成します。1台からでもご購入いただけますので、詳細はお問い合わせ下さい。

  • SOPSS-Dに搭載されるHDDはどのような製品ですか?

    当社独自の特性試験を行った、高信頼性ハードディスク“Non-Stop HDD”を搭載しています。SATA 2.5インチのNon-Stop HDDを使用し、製品容量はご希望の容量を選択いただけます。

  • SOPSS-Dの製品保証は?

    製品保証期間は当社Non-Stop HDD同様、HDDメーカの製品保証に準じます。製品保証期間内に不具合が発生した場合は障害解析を実施し、報告書を提出の上、新品と交換いたします。

  • SHE-liteのSMART情報に表示出来ない項目がありますがなぜですか?

    SMART情報の実装項目、閾値等はHDDベンダー、製品モデルごとに算出方法や実装基準が異なっています。従いまして、検査対象HDDについて表示できない項目は機能提供がされていないということになります。尚、SHE-liteは障害有無を的確、迅速に診断をすることを目的としていますので、一部のSMART項目は除外しています。

  • SHE-liteのリード試験でエラーの有無はどのように表示されますか?

    SHE-liteでは、高いI/O頻度で実行される「全面リード試験」によって、不良セクタの存在を明らかにしています。エラー発生箇所はグラフ上に「×」で表示され、エラー回数を画面で確認することが出来ます。

産業用SSD/メモリー

  • 産業用・エンタープライズ向けのSSDを選ぶポイントは?

    コンシューマ用途では、容量・価格に加えて、シーケンシャル読込・書込速度(MB/s)やランダム読込・書込速度(IOPS=Input Output per Second)といった速度性能にばかり注目が集まりますが、24時間連続使用を前提とする産業用・エンタープライズ向けでは、コンシューマ用途と比べて格段に高い信頼性が求められます。一口に信頼性といっても様々な要素が挙げられますが、SSDの使用目的に照らすと、データの信頼性を保持しながら、高い読込・書込速度を維持しつつ、どれだけ製品寿命を延ばせる技術・設計が組み込まれているかがポイントとなります。たとえ産業用・エンタープライズ向けを謳って販売されているSSDであっても、NANDフラッシュメモリーを使用している限り、書き換え可能回数やデータ保持能力の制約があります。長期間のデータ保存には適度な上書き処理等が必要です。これらの製品特徴を十分理解した上で SSDを選択する必要があります。

  • 耐久性能のTBWとDWPDには、どのような違いがありますか?

    TBW(Tera Byte Written)は、耐久性能(製品寿命)を書き換え可能容量として算出したもので、製品寿命満了までに何テラバイトのデータが保存できるかを示しています。例えば同じモデルの場合でも、容量が2倍になればTBWも2倍になるため、容量の異なる製品をTBWで単純比較することはできません。一方、DWPD(Drive Write Per Day)は、製品の容量に対して1日にどれだけの容量の書き換えが可能かを比率にしたもので、各製品の耐久性能をより直感的に比較することが可能です。ただし、あくまで製品保証期間中における書き換え可能比率であるため、保証期間が異なればDWPDは変化します。
    DWPD = TBW ÷( 製品容量 × 製品保証期間(日))
    一般的なファイルサーバでの使用の場合、DWPDは1倍程度でも大きな問題は生じにくいと思われますが、頻繁な書き込み処理が発生する仮想化サーバなどで使用する場合には、最大で50倍程度必要になる可能性があります。

  • 実際の実行速度は、カタログ値から算出できますか?

    ほとんどのSSDは、出荷時(開封直後 FOB=Fresh Out of Box)と比べ、一定期間経過後(定常状態 Steady State)の速度が低下する傾向にあります。また同じ型式のモデルでも容量帯によって読込および書込の速度が変わる場合があります。速度は、搭載されているNANDフラッシュメモリー数やコントローラによる並列処理能力にも左右されます。カタログ値は製品としての速度を記載しており、すべての使用条件を満たしているわけではありません。製品選択時には、実際の使用環境に近い条件でのサンプル評価をお勧めします。

  • 産業用・エンタープライズ向けSSDは、どのように信頼性を高めているのですか?

    Over-provisioning(オーバープロビジョニング)

    ユーザー領域外の余剰領域(OP)を確保することで、Garbage Collection(ガベージコレクション)の効率が向上します。またバッドブロックの置き換えにも使用されますので、OP値が大きいほど TWB等の値が高くなります。

    Write Amplification(ライトアンプリフィケーション)

    ライトアンプリフィケーション(WA)は、フラッシュメモリーへの書込データ量÷ホスト側からの書込データ量、と定義されます。コントローラの技術によりこの値を低下させることで、速度の低下防止と製品寿命の延伸を図ることができます。

    Discrete Capacitor(固体電解コンデンサ)

    産業向け SSDには瞬停対策用にコンデンサを搭載したモデルがあります。コンデンサは特定の温度により性能が劣化するため、電解質に溶剤を使用した少数の大容量コンデンサ(Super Capacitor)を実装するのでなく、多数の固体電解コンデンサを並列実装することが推奨されます。

    温度監視機能

    SSDで使用されているNANDフラッシュメモリーは、サポート範囲外の温度環境で使用しますと様々な誤動作を起こし、時には故障することもあります。SSD内部に温度センサを実装し、高温を感知すると動作の停止、またフォーマンスを下げ NANDフラッシュメモリーの物理的損傷を防ぐモデルもあります。

    信頼性の高い NAND (KGD)

    SSDベンダーがNANDフラッシュメモリーを調達する際、正規ルートより品質が保証された製品(Known Good Die)を入手することで、高品質な SSDをお客様に提供します。価格のみに注力し品質的に不明瞭な市場品を入手するベンダー品は避けるべきです。

  • 高温度、低温度の環境下で使用可能なメモリーモジュールはありますか?

    SMART社の製品ラインアップで、標準温度範囲外で使用可能なメモリーモジュールを提供しています。具体的な温度仕様に関しましては製品毎に異なってきますので、詳細はお問い合わせください。

  • メモリーモジュールの故障解析は可能ですか?

    産業製品の場合、不具合が発生した際の故障解析は当社として必須事項と認識しております。SMART社が提供しますメモリーモジュールに関しましては、必要に応じて故障解析を実施いたします。

  • 低消費電力のメモリーモジュールを探しています

    クラウドコンピューティングでは、パフォーマンスの向上に伴い消費電力の増加が問題となっています。サーバ用メモリーモジュールに新たな電力制御ICを搭載したEcoMemory™は、従来品と比較して最大40%の省エネ化を実現することに成功しました。すでにEcoMemory™は、米国の大手サービスプロバイダで採用されています。

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